徒然備忘録

30歳な私の子育て記録と日々のつぶやき

春うらら 大学病院へ

 

 

春眠暁を覚えず。私の住んでいる地方は今日はそんな朝を迎えました。

ひんやりとした空気が徐々に緩んで、二度寝にぴったり。そんな朝。

毎年春になると孟浩然は天才だなぁと思います。

 

 

昨晩は、息子をナースステーションに預けて、久々に朝まで熟睡。といっても、なかなか寝付けず、寝付いたのはだいぶ夜が深まってからでしたが。

それもあって二度寝の気持ちいい朝でした。

 

 

 

さて、産後5日目の本日は、息子の口唇口蓋裂用の装具を作るために、大学病院に行ってきました。

 

外出届けを出して、産院のスタッフさんからいってらっしゃーいと見送られて駐車場に降りて、迎えの車のドアを開けると……

5日ぶりに会う娘1歳半!

 

里帰りで実家に帰った頃から、出産のために入院したママが帰宅した時の上の子供の反応をYouTubeでよく見ていました。

泣くのか、意外と普通なのか、はたまた笑顔……?と、娘には申し訳ないながらもちょっと、楽しみにしていました。

 

ドアを開けて助手席に乗り込む私を、後部座席のチャイルドシートにいた娘はただただ不思議そうに眺めていました。ちょっと残念に思いつつも、予約の時間に間に合うために娘に「会いたかったよー!!!」と声だけかけて、いざ出発。

すると、徐々にママがいることを理解したのか、車を出してから2分もすると大泣き!

 

( ˙꒳​˙ )ん?ママだ。

( ゚д゚)……え?ママ?

。゚(PД`q*)゚。ママーーーー!!!ママだー!!

 

さっきまで寂しいとか残念とか思ってたのに、いざ泣かれたことで、産後メンタルな私も思いのほか大ダメージ。

とはいえ、時間は迫っているため、とにかく病院に着くまではこのままあやすしかない……

助手席からお菓子やお茶でご機嫌を取ろうとしたものの、お菓子を握りしめても涙は止まらず……なんとか20分後、病院に到着。

 

娘は車から降りると、ひしっと抱きついて離れなくなりました。

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この5日間、3キロちょっとの息子を抱っこしていたので、10キロある娘はすごく重い……

とはいえ、里帰り先の実家やパパと2人きりの自宅で、泣いたりぐずったりすることもあまりなく、頑張ってくれた娘。

私も離れて寂しかったので、ひたすら抱っこで移動しました。

 

 

大学病院に行くのは初めてだった私たち。

目的の病棟から1番遠い駐車場に停めてしまい、院内の連絡通路をひたすら、ひたすら、ひたすら歩く!

 

産後5日目の体で10キロを抱っこして10分以上早足で歩くのは、やはり体的に無理だったようで、何とか着いた頃には腰ががくがく。

産後は交通事故にあったくらいのダメージと聞いてはいましたが、こりゃあやばい……とちょっと冷や汗をかくくらいには無理してしまったことを後悔しました。

 

 

 

受付の間、座らせてもらって何とか回復して、いざ息子の装具の型どり。

 

左側完全口唇口蓋裂の息子は左の鼻の穴、そこからつながる歯茎、上顎まで裂が入っているため、そこをふさぐような形で、歯のない入れ歯のような装具をつけます。

HOTZ床(ほっつしょう)というのですが、これをつけることで舌と上顎で哺乳瓶をしっかり挟むことができるようになって哺乳がしやすくなったり、裂部分に舌が入り込むことがないのでそれ以上空間が広がらない効果があるんだとか。

 

今後、裂を塞ぐ手術をする時に、間はなるべく狭い方がいいらしく、口になにか入れる違和感から子どもは嫌がるけれど、頑張ってつけなければいけないもののようです。

 

 

このHOTZ床は一人一人の口の形や裂の形に合わせて作られるもので、型どりが必要。

先生方に息子を預けて待合で待っていると、中から聞こえてくる息子の大きな泣き声……

夫と娘はオムツ替えのために離脱してたため、長くてひんやりした待合でひとり、息子の泣き声を聞きながら待つうちに、息子がこれから先も手術や治療で痛かったり苦しかったりするんだな、と思ってしまって、産後メンタルのせいか思わず泣きそうに。

 

産院の先生や市立病院、大学病院の先生方から、息子の口唇口蓋裂の説明の度に、母体のせいではないし、遺伝のせいでもない、原因はわかっていないと何度も言われて、ちゃんと納得しているつもりだったのに……

 

治療や手術が必要無い体に産んであげられなくてごめんね、辛い思いさせるのに変わってあげられなくてごめんね、なんて思った自分に驚きました。

 

私と私の母の関係性のせいもありますが、私が母に似たようなことを言われた時、だったら産まなきゃ良かったじゃんとか、そんなこと言ってどうしたいの?とか言い返した記憶があります。

 

私が息子をそんな状態で産みたかったわけじゃないし、息子にそんなふうに謝ったところで、息子が許すとか許さないとか決めることでもないし、謝っても解決しない問題。

なら、そんな微妙な気持ちにさせるようなことを口にして、どうしようもない自分の罪悪感を慰めさせるべきではないと思っていたのに……

 

思ってしまった事実は変わりませんが、生涯息子にはこのことは言わずにいないといけないなと、息子の泣き声の響く長い廊下で1人思いました。

 

 

息子の口の型取りが終わり、もろもろの説明の後に病院にもどると、ママがいなくなることを察した娘が再び号泣する事件はあったものの、なんとかなだめて自分の病室へ戻ることになりました。

 

検査や挨拶、息子のお世話などを間に挟みつつ、明日の退院の準備もあらかた済ませて、脱力して今です。

 

 

明日からは子ども2人と過ごす生活が待っていると思うと、もちろん楽しみですが、どこか恐ろしい…

でもやっぱり楽しみです。

 

そして、夫との関係も夫が育休をとっているこの1ヶ月で何とか答えのようなものを出せればいいなと……どうでしょうねぇ、こればっかりは。

 

 

そんな課題がたくさんな明日からの日々に向けて今日は寝ようと思います。

おやすみなさーい。