徒然備忘録

子育て記録と日々のつぶやき

息子1ヶ月。いつかの日のために

 

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光陰矢の如しとはよくいったもので。

息子が生後1ヶ月をむかえました。

現在1歳半の娘も、1歳までは毎月の誕生日と100日の時にぬいぐるみと比べての成長記録写真を残していたので、息子の分も頑張ってみようかなと思っていますが…クラッシャー娘ちゃんがいる中どこまでやれるのか…

やれるとこまで頑張ります。

 

 

 

さて、前回の更新からまた日が空いてしまっているわけですが。

0歳児のお世話は寝不足との戦いだということを久しぶりに痛感する日々を送っていたら、いつの間にか時間が過ぎていました。

 

娘がお腹にいる時、お子さんが2人いる同僚から「赤ちゃんのお世話をしてると、1日は24時間なんだなぁって実感する」と言われたのを思い出します。

 

3時間おきのミルク、そして適宜おむつ替えと寝かしつけ。

しかも娘の時は直接胸から吸ってくれていましたが、口唇口蓋裂の息子は直接は無理なので搾乳かミルク。哺乳瓶を洗って消毒するのも一苦労。

 

日中は体力おばけな1歳半娘の相手もあるので、なかなか休むこともままならず…年子育児は大変だろうと思ってはいたけれど、お出かけの時くらいしか想像していなかったので、想像以上の大変さにくらくらしています。

どうしてもしんどい時だけ、息子がよく寝てくれる午前中に、娘にドラえもんを見せている30分だけ、娘と息子のいる部屋で横になっています。

ドラえもんの熱狂的ファンの娘は途中のCMまで食い入るように見てくれるので、本当に助かってます。ありがとうドラえもん

 

息子が口唇口蓋裂だからといって娘の時と何かお世話が特別に変わるわけでもなく、ただただ眠いし、同時に愛おしいな〜と感じる日々です。

 

私も今後、年子育児について年下の同僚と語る機会もあるかと思うので、そのうち年子育児の感想もブログに書いて備忘録を取っておこうと思います。

 

 

あと、口唇口蓋裂児のお世話についても備忘録を残しておきたい。

というのも、息子が生まれてからの1ヶ月で2回、「うちの子も口唇口蓋裂で生まれたんです」と話しかけてくれるお母さんに出会いました。

 

1人は大学病院の待合だったのでそりゃいるだろうなという感じでしたが、もう1人はイオンのフードコート。

偶然お隣の席に座った方からいきなり話しかけられて驚きました。「うちもでした〜」「がんばってください〜」と声をかけてくださった方々。

おそらく、他にもいるよ〜、綺麗に治るよ〜といったメッセージを伝えて励ますために話しかけてくれたのでしょう。

 

息子が口唇口蓋裂だと診断された妊娠30週の時から、お医者さんや看護師さん、助産師さん、同僚や近所の人…何人もの人に「綺麗に治るからね〜」「気づかないくらいになるよ」と声をかけてもらいました。

すごくありがたい声かけなのですが、何人もから言われるうちにだんだんと、(それは分かってるんだけどさ、治るにしたって手術や予後が無痛なわけでもないだろうし、痛かったり辛かったりする思いをさせることは事実なんだよなぁ)と思ってしまう自分がいて。

 

卑屈な考えなのは分かっているのですが、なんだかもやもや。

 

人に優しくされた時

自分の小ささを知りました

 

まさにこのモンゴル800の「あなたに」状態。(この歌は恋愛ソング的な感じが強いですが)

優しさで励ましてもらってるのに、なんだかこう素直に受け取れない自分にもやもや。

 

当事者や当事者の家族でもない限り、励ましの言葉は限られてくると思うのですが、なんだかこう、私が息子の外見にすごくこだわっているとでも言わんばかりに感じるというか…

 

息子の将来のためにそれは綺麗に治ってほしいけど、その過程の大変さや痛い思いをするであろうことこそに対して胸が痛いわけであって、息子の見た目に関しては私の中ではもう、さして大きな問題ではなくなっています。

 

だから、うちの子もですよ〜頑張ってくださいね〜頑張りましょう〜と声をかけてくれる当事者のお母さんたちの声かけには心が救われるような思いがしました。

うちだけじゃないし、大変な思いはするけれど綺麗に治療が済んでいくようがんばろうと少しだけ素直に思えるような気がしました。

私も今後どこかで口唇口蓋裂ちゃんを見かけた時に励ましのひとつになれるように、備忘録をつけていくのも続けたいものです。

 

 

明日はできれば海岸で砂遊びの予定。

明日も楽しくなーれ。

 

おやすみなさい。

 

 

 

夢で逢えたら

 

 

今日は夢の話です。寝る時に見る方の。

 

他人の夢の話ほどつまらない話はない、なんてどこかで聞いたことがありますが、ちょっともうあっぷあっぷするほど気持ちが溢れそうなのでアウトプットします。

 

夢に見ているものとはどんなものなのか。

記憶の整理(その日通りすがりやテレビで見たレベルの無意識下で記憶に残っている人の顔すら出てきたりするらしい)だとか、深層心理だとか言われたりしますが、もう今日の夢は深層心理どころでなくわっかりやすく私の心のモヤモヤを映し出すものでした。

 

 

ざっくり言えば、私が過去に好きだった人と会ってお泊まりをするという夢なのですが…

なんかもうねぇ、色々ともうねぇ。

 

 

まず、1月に発覚した夫のマッチングアプリ利用の件がずーーーっと頭の中にあって、夫とのこれからの関係に悩んでいるというのがあって。

 

娘と息子のためにはできれば父親がそばにいた方がいいだろうということ、特に口唇口蓋裂で生まれた息子のこれからの治療には人手があった方がよく、夫は育児に協力的で良いパパであることから、離婚までは考えてない。

てか、離婚を考えられるほど余裕がない。

実家の親を頼ったことによる子どもへの悪影響や私のストレスを考えると、こんな夫であろうとも、うーん、まだましかなぁ。

 

でも、私の中では許すとか許さないとかの話ではもうなくなっていて、夫がいかに私のことを好きだとか大切だとか言ってくれたとしても、私と夫の恋愛的な関係は終わったなと思わざるを得ない。

 

子どももいる、付き合いもなんだかんだ長い。

私たちの間に恋愛的な感情はなくなったとしても、家族として、人となりを十分以上に知っている同士として、それなりの情のようなものでは繋がってやっていける気はしています。

 

 

なんとか割り切って吹っ切ってみようとは思うものの、やっぱり裏切られた思いは消えなくて。

 

 

新生児のお世話で睡眠不足が続く今、夢に見るのは、夫を責めている場面ばかり。

眠いけど寝たら夢で憂鬱な気分になるだけなので、寝たくない。

 

そんな中で見たのが、好きだった人とお泊まりする夢…我ながら浅ましいと言うかなんというか。

 

 

しかも、夢の中なのに現実的なところが多々あって。

まず、私は今の産後の体だし、娘と息子もいる。夢の中くらい理想的な体でいたいのに、妊娠で太ったし、お腹には妊娠線の入ってるし、色々とそういうコトに及べる状態かわからないし…なんて一丁前に不安になってました。

しかも、そんな私はいわゆる男性から見た魅力的な女性ではないというところを埋めるためなのか、めちゃめちゃハイスペック設定。

英語ペラペラだし、商才に溢れていて、多くの男性から無自覚に好かれていて…いや〜理想がすぎる。

 

 

普段は意地悪ばっかり言う天邪鬼な彼(グスン)

なのに、なんで今日は優しいの〜〜!?

そんな風に優しくされたら、好きになっちゃうジャン!

 

少女漫画の煽り文風に言うとこんな感じのやりとりをして、私は内心(浮気されたんだから私だって…)という思いを持ちつつそれに流されて…というところで目が覚めました。

 

 

目が覚めて感じたのはものすごい自己嫌悪。

母親だというのに、夢の中とはいえ小さい子どもたちを親に預けて自分は男と…という状況を夢に見るそのメンタルが情けなくて情けなくて。

そして、夫への申し訳なさのようなものもふっとよぎりましたが、私ばかりが夫に操を立てることもないなと思って、そっちは気づかなかったことに。

 

そして、私は子どもたちへの申し訳なさや、妊娠•出産を経たことによって新たに生まれた自分の体へのコンプレックスから恋愛へのハードルがかなり高いのに、夫はそうでないということが実感として感じられて、なんだか笑えてきちゃう始末。

 

そうだよね〜ははってなもんです。

 

 

 

という、自分の底の浅さやどれだけ夫に失望したのかが夢でわかるという話でした。

どうしたもんかねぇ、これ。

 

 

2週間検診とHOTZ床装着!

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テレビに近づきすぎて、この後怒られる娘1歳半。

そんな娘は最近、ようやく髪が結べるくらい長くなりました。

生まれた時からふさふさだったものの、結ぶにはまだもうちょっと、もうちょっと……と年明けくらいから結べる日を楽しみにしていました。

どうにも凛々しい娘のお顔。髪を下ろしていると男の子みが強い…。

髪をおろしたままでももちろん可愛いのですが、せっかくなら色んなスタイルの娘が見たい!という親のエゴで、色んな髪型に挑戦中です。

不器用な母の髪結い練習に付き合ってくれてありがとうよ……!

 

 

 

さて、昨日は息子の2週間検診と、大学病院でHOTZ床の調整•受け取りでした。

 

2週間検診の方は体重の増加が今ひとつということ以外は特に何も無く。

体重はGW明けに再チェック。1日あたり30〜40g体重が増えてればOKなんだそうな。そのために、1日8回、3時間おきにしっかりと授乳をしていくことを指導されました。

3時間おきの授乳をしてると、1日って24時間なんだなぁって本当に思います…。

 

私については特に内診もなくて聞き取りとちょっとしたチェックシートのみ。

涙もろくなった、気分の落ち込みがある、などのいくつかの項目で「ちょっとある」と答えたら統計上、産後うつ傾向があると出たようでちょっと心配されましたが…大丈夫です、原因は夫のマッチングアプリですとはまさか言えず…

 

産後のホルモンバランスの乱れのせいにしました。頑張ってくれてるのにごめんよ、マイホルモン。

 

 

そして、大学病院では小児歯科へ。

先週取った型から作ってもらった上顎側のみの歯のない入れ歯のような装具、HOTZ床を息子の口に合うよう微調整してもらって、受け取りました。

つける時にどうしても違和感はあるし、唇を少し巻き込んでしまうようで息子は大泣き。ポジションが定まれば落ち着きはするものの、やっぱり泣かれると胸は痛みます。

それでも、HOTZ床をつけることで哺乳がしやすくなったり、今後の手術後の負担が少なくなったりしていくそうなので、頑張ってもらわないといけません。

 

とりあえず、次回の受診までは授乳の時だけHOTZ床をつけて、慣らしていくことになりました。

次回の受診時には鼻を持ち上げるNAMという装具を取り付けて、なるべく常時、HOTZ床とNAMを装着しておけるようにするんだとか。

まだまだ道は長いです。

 

 

HOTZ床を受け取って1日、少しずつ慣れてきて、HOTZ床を口に入れる時には泣いてしまうものの、上口蓋の裂が塞がれるのでやはり哺乳瓶が飲みやすくなったようでぐびぐびごくごくミルクを飲みます。

痛くないように、気持ち悪くないようにHOTZ床の入れ方や哺乳瓶の角度など、試行錯誤したことと、何より息子自身の適応力のおかげで何とか慣れていくことができそうです。よかったよかった。

 

 

病院に付き添いで来て、お利口さん…とはいかずともそこまで暴れずにいてくれる娘1歳半の頑張りもスタンディングオベーションものです。

 

病院のスタッフさんたちや学生さんたちに構ってもらえて、人見知りもあまりせずにご機嫌な娘は本当に助かります。

毎回そんなに短い時間で終わるものではないのですが、息子の様子を見て、なでなでしてあげて、そして自分の遊びに没頭。

良きせぬ方向に歩き出すときもありますが、泣かないでいてくれるのがありがたい。

 

なかなか甘えさせてあげられてないんじゃないかというのは懸念してるので、昼と夜の寝かしつけは私がべったり抱っこして、寝る直前までゆっくり小声でお話しをしています。

 

娘にも息子にも寂しい思いだけはなるべくさせないよう、工夫していきたいものです。

 

では、そろそろ朝の6時…息子の授乳タイム。

今日の戦いが始まるので、いってきます。

ザ☆ピース! 自宅へ帰還

 

 

今朝は久しぶりに携帯のアラームで起きたのですが、アラーム音をモー娘。ザ☆ピース!にしていました。

この曲は幼少期から聞いていたし、カラオケでも世代問わず盛り上がれるのでよく歌っていましたが、改めて歌詞が印象的…!

 

 

選挙の日って ウチじゃなぜか

投票行って外食するんだ

 

ピース=平和のために一般市民ができることは選挙に行くことよねという、ちょっと社会派な意見をサラッとノリよく言っちゃうセンスが好き。

この曲の刷り込み効果か、私も選挙に行ったあとは外食してます。

 

 

 

好きな人が 優しかった!ピース!

 

好きな人に優しくされた場面だと考えたらそれはもちろんうれしいだろうし、自分が好きになった人が人に優しくしているところを見た場面どとしたら、そんな優しい人を好きになれたこともなんだかうれしい。

分かる、分かる〜!!

ただ好きな気持ち以上に、誇らしいというか、面映ゆいなにか暖かい気持ちになれますね。

 

 

大事な人が分かってくれた

感動的な出来事となりました

 

自分のことを「分かってくれた」って思えることって本当に稀。

しかも、占いとかカウンセリングとかで第三者目線で分かられた訳ではなくて、大事な人が自分のことを分かってくれたっていうのは、本当に素敵で感動的。

私もそういう人を選んだつもりだったのになぁ。

は〜つんく♂って改めてすごいなぁ。

 

 

アラームを聴きながらそんなことを考えていた今朝でした。

 

 

 

 

さて。

退院して、自宅へ帰ってから2日が経ちました。

夫と、新生児息子と1歳半娘の生活リズムをどうつけていくかを考えながら生活の流れを確認しました。

 

夫の1ヶ月間の育休期間、息子の沐浴の時間はいつにするか、娘のお昼寝の時間はどうするかなど、細かい打ち合わせをしながらばたばたと過ごし、なんとか2日目が終わりました。

 

産後7日目となる私の体はまだなかなか本調子とはいかず……

尾てい骨のあたりは重たーい感じに痛いし、もとからある貧血に加えて出血もまだあるし、そして授乳まであるせいか頭痛と怠さが襲ってきます。

幸いにして夫は巷でよく聞く「育休を自分のために使える自由な休暇だと勘違いしている男性」ではないため、家事をメインで担ってくれていますし、体力のありあまっている娘を午前午後に1回ずつ公園に連れて行ってくれます。

 

息子は口唇口蓋裂ベビーのため、授乳は100パーセント哺乳瓶から。それもあって、一日の授乳チャンスのうち半分は夫があげてくれています。

 

 

こうやって当たり前のように家庭のために動いてくれる夫を見ていると、マッチングアプリであれこれやりとりをしていたことが嘘のよう……

 

入院中に「自宅に帰ったら改めて話をしたい」と伝えてはいたものの、ちょっとまだ体力、精神力的に私に余裕がなく、話せていません。

 

夫のはたらきを見ていると「こんなにしてくれるのにねぇ」と喉から出かかるものの、中途半端な状態で話し始めたくないので飲み込んでいます。

はぁ。

 

 

息子も娘もとっても可愛くて、日々尊い時間を過ごしているなとしみじみ思いながら生活しているのに、白い布にぽつっとひとつ黒い染みがあるような感じで夫への黒い気持ちが消えません。

 

娘や息子に可愛い可愛いって言ってるけど、君のしたことはその子たちを傷つけたり裏切ったりする行為だと分かっていたかい?

 

休んでて、寝れる時に寝て、と体をいたわってくれるけど、寝るに寝れなくて君のことを考えているって知ってるかい?

 

なんだか今日は気持ちがなかなか上向きにならない日。

寝て起きて、少しでもザ☆ピース!な心持ちになれていることを願って、今日もアラームをかけて寝ます。

お休みなさーい。

春うらら 大学病院へ

 

 

春眠暁を覚えず。私の住んでいる地方は今日はそんな朝を迎えました。

ひんやりとした空気が徐々に緩んで、二度寝にぴったり。そんな朝。

毎年春になると孟浩然は天才だなぁと思います。

 

 

昨晩は、息子をナースステーションに預けて、久々に朝まで熟睡。といっても、なかなか寝付けず、寝付いたのはだいぶ夜が深まってからでしたが。

それもあって二度寝の気持ちいい朝でした。

 

 

 

さて、産後5日目の本日は、息子の口唇口蓋裂用の装具を作るために、大学病院に行ってきました。

 

外出届けを出して、産院のスタッフさんからいってらっしゃーいと見送られて駐車場に降りて、迎えの車のドアを開けると……

5日ぶりに会う娘1歳半!

 

里帰りで実家に帰った頃から、出産のために入院したママが帰宅した時の上の子供の反応をYouTubeでよく見ていました。

泣くのか、意外と普通なのか、はたまた笑顔……?と、娘には申し訳ないながらもちょっと、楽しみにしていました。

 

ドアを開けて助手席に乗り込む私を、後部座席のチャイルドシートにいた娘はただただ不思議そうに眺めていました。ちょっと残念に思いつつも、予約の時間に間に合うために娘に「会いたかったよー!!!」と声だけかけて、いざ出発。

すると、徐々にママがいることを理解したのか、車を出してから2分もすると大泣き!

 

( ˙꒳​˙ )ん?ママだ。

( ゚д゚)……え?ママ?

。゚(PД`q*)゚。ママーーーー!!!ママだー!!

 

さっきまで寂しいとか残念とか思ってたのに、いざ泣かれたことで、産後メンタルな私も思いのほか大ダメージ。

とはいえ、時間は迫っているため、とにかく病院に着くまではこのままあやすしかない……

助手席からお菓子やお茶でご機嫌を取ろうとしたものの、お菓子を握りしめても涙は止まらず……なんとか20分後、病院に到着。

 

娘は車から降りると、ひしっと抱きついて離れなくなりました。

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この5日間、3キロちょっとの息子を抱っこしていたので、10キロある娘はすごく重い……

とはいえ、里帰り先の実家やパパと2人きりの自宅で、泣いたりぐずったりすることもあまりなく、頑張ってくれた娘。

私も離れて寂しかったので、ひたすら抱っこで移動しました。

 

 

大学病院に行くのは初めてだった私たち。

目的の病棟から1番遠い駐車場に停めてしまい、院内の連絡通路をひたすら、ひたすら、ひたすら歩く!

 

産後5日目の体で10キロを抱っこして10分以上早足で歩くのは、やはり体的に無理だったようで、何とか着いた頃には腰ががくがく。

産後は交通事故にあったくらいのダメージと聞いてはいましたが、こりゃあやばい……とちょっと冷や汗をかくくらいには無理してしまったことを後悔しました。

 

 

 

受付の間、座らせてもらって何とか回復して、いざ息子の装具の型どり。

 

左側完全口唇口蓋裂の息子は左の鼻の穴、そこからつながる歯茎、上顎まで裂が入っているため、そこをふさぐような形で、歯のない入れ歯のような装具をつけます。

HOTZ床(ほっつしょう)というのですが、これをつけることで舌と上顎で哺乳瓶をしっかり挟むことができるようになって哺乳がしやすくなったり、裂部分に舌が入り込むことがないのでそれ以上空間が広がらない効果があるんだとか。

 

今後、裂を塞ぐ手術をする時に、間はなるべく狭い方がいいらしく、口になにか入れる違和感から子どもは嫌がるけれど、頑張ってつけなければいけないもののようです。

 

 

このHOTZ床は一人一人の口の形や裂の形に合わせて作られるもので、型どりが必要。

先生方に息子を預けて待合で待っていると、中から聞こえてくる息子の大きな泣き声……

夫と娘はオムツ替えのために離脱してたため、長くてひんやりした待合でひとり、息子の泣き声を聞きながら待つうちに、息子がこれから先も手術や治療で痛かったり苦しかったりするんだな、と思ってしまって、産後メンタルのせいか思わず泣きそうに。

 

産院の先生や市立病院、大学病院の先生方から、息子の口唇口蓋裂の説明の度に、母体のせいではないし、遺伝のせいでもない、原因はわかっていないと何度も言われて、ちゃんと納得しているつもりだったのに……

 

治療や手術が必要無い体に産んであげられなくてごめんね、辛い思いさせるのに変わってあげられなくてごめんね、なんて思った自分に驚きました。

 

私と私の母の関係性のせいもありますが、私が母に似たようなことを言われた時、だったら産まなきゃ良かったじゃんとか、そんなこと言ってどうしたいの?とか言い返した記憶があります。

 

私が息子をそんな状態で産みたかったわけじゃないし、息子にそんなふうに謝ったところで、息子が許すとか許さないとか決めることでもないし、謝っても解決しない問題。

なら、そんな微妙な気持ちにさせるようなことを口にして、どうしようもない自分の罪悪感を慰めさせるべきではないと思っていたのに……

 

思ってしまった事実は変わりませんが、生涯息子にはこのことは言わずにいないといけないなと、息子の泣き声の響く長い廊下で1人思いました。

 

 

息子の口の型取りが終わり、もろもろの説明の後に病院にもどると、ママがいなくなることを察した娘が再び号泣する事件はあったものの、なんとかなだめて自分の病室へ戻ることになりました。

 

検査や挨拶、息子のお世話などを間に挟みつつ、明日の退院の準備もあらかた済ませて、脱力して今です。

 

 

明日からは子ども2人と過ごす生活が待っていると思うと、もちろん楽しみですが、どこか恐ろしい…

でもやっぱり楽しみです。

 

そして、夫との関係も夫が育休をとっているこの1ヶ月で何とか答えのようなものを出せればいいなと……どうでしょうねぇ、こればっかりは。

 

 

そんな課題がたくさんな明日からの日々に向けて今日は寝ようと思います。

おやすみなさーい。

 

今週のお題「変わった」

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白詰草をつむ娘1歳半と夫。入院前、最後にお散歩に行った時の写真です。

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娘がつんでくれた白詰草で花冠を作ってあげたのですが、そちらは興味がないようでした……ママちょびっと寂しい。

 

 

 

さて、ここ3日、人が変わったようにブログを毎日更新しています。

産後の入院で比較的時間があるのと、夫から離れて過ごす時間の中で、吐き出したい気持ちが心に渦巻いているのと……

理由は色々あるけれど、書いてると落ち着きます。

アウトプット&デトックス、心の健康のために大切ですね。

 

 

書くとすっきりするので、今日もなにか……と思いお題を見ると、ざっくりした良きお題が。

最近、ネガティブ全開!なことばかり書いてたので、明るく書けたらいいな〜

 

さて。

 

 

 

 

今週のお題「変わった」

 

このお題を見て浮かんだのが、奥華子の「変わらないもの」

 

変わらないもの 探していた

あの日の君を忘れはしない

時を越えてく思いがある

僕は今すぐ君に会いたい

 

時をかける少女の挿入歌?エンディング?の曲で有名なこの曲。

奥華子さんの声と映画のストーリーと歌詞がジェットストリームアタックかましてきて、なんとも言えず涙が込み上げる心持ちにさせられます。

 

いわゆる青春時代と言われる年代だった頃は、大変そうでも自由な大人たちが羨ましくて、青春時代を懐かしんで語る大人たちを見ても「ほーん、そんないいもんかなぁ」くらいにしか思っていませんでしたが……

20代の10年間で青春時代のいい思い出も失敗も、思い出したくもない黒歴史すらも一通り消化して、30を目前にした今、青春時代が眩しく思い出されます。

この、なんとも表現の難しい……甘くて酸っぱくて、でも噛み締めると飲み込むのも苦労するくらい苦くて、寂しくて泣きそうで、あったかくて、でもどこかひんやりともしていて、抜けるような夏の空の色であり、影を伸ばす夕日のオレンジ色、いや霞みがかったようなセピア色…………な青春時代。

 

何かで、大人になりたいと思ってるうちは子どもで、子どもに戻りたいと思ったら大人、という言葉を見ましたが、ほんとですね。

は〜大人になっちまったな〜、と、しみじみ。

 

 

今は育休を取っていますが、中学生に関わる仕事をしている私。

現役中学生たちと接していると、自分の中学生時代がよく思い出されます。

 

14、15年というまだ短い人生経験。物心が着くのが5歳ころだとすれば、自分で自分の行動を決める経験は10年足らず。

二次性徴が出始めて、体も心も大きな変化の途上にあって、理由もなく不安になったり、はたまた人生経験の少なさから来る視野の狭さによって万能感や無力感に振り回されたり……

 

女の子は生理が安定しない子も多く、体調の変化はもちろん、心の浮き沈みが自己肯定感にダイレクトに影響してきたりなんかして……

 

私のことを振り返っても、中学生時代は悩み多き時代でした。

親や大人への信頼感はあまりない。でも、そこに甘えて生活している現状にも少しずつ気づいてきてはいて、自立したいとは思うけどできるわけもなく。

自分以外の人が何を考えているのかってところを意識できるようになって思いやりを持てるようになる反面、人の目も気になる。

 

自分の価値だとか、生きるとか死ぬとか、そういう極端なことがよく頭に浮かんでいました。

 

でも、まだまだちゃんと子どもなので好奇心はあるし素直。友だちとボール追いかけて遊んでたら楽しいし、体育の時間はちゃんとムキになって試合するし、友達と漫画やアニメやテレビの話題でキャーキャー言って盛り上がるのは楽しい。

自分の価値に悩んで、一周まわって自分を特別だと思ったりなんかしても、ずっと斜に構えていられるかといったらそれはできない。

それでイタい子だと思われたくもない……っていう客観性もでてきて……。

 

 

そんなちぐはぐで、ままならない時代を過ごす彼ら彼女らと一緒に生活していると、一生の中でその時しか味わえない、成長過程でしか過ごせない本当に尊い時間だなと思います。

 

もちろんみんながみんなそうとも限りませんし、厳しくも優しく愛情たっぷりに育てられたんだろうな〜という精神的にすごく安定した子どもたちもたくさんいます。

客観的に分かることばかりでもないですし、自分なら分かってあげられる、なんて自惚れてもいないつもりです。

 

ただ、彼ら彼女らの大小さまざまな悩みに、直接的または間接的に接するなかで、自分のことが大っ嫌いだった中学時代が少しずつ成仏されていくのを感じます。

 

仕方なかったよね、私なりに頑張ってたよね。

間違いもたくさんあるし、葉蔵ばりに「恥の多い生涯を…」って言いたくもなるけど、それなりに今やってるよって、過去の自分に言ってあげられるようになりました。

 

仕事と、出会った子どもたちのおかげで、あの頃の私と比べたらかなり変わったなって思います。そりゃもう30なんで変わってないとおかしいんですが 笑

 

 

成人から10年経って、就職して結婚して子どもも2人産んで。思えば遠くに来たもんだ

 

 

ここ1,2年の小さなスパンでの変化や、自分以外の人の心変わりばかりに目が向いていましたが、そりゃ、私だって変わるんだから、他の人も、夫だって変わるかぁ。

変えられるのは自分と未来だけ、過去と他人は変えられない、とは誰の言葉でしたかね?

 

 

少し、気持ちがすっとした気がしたところて、奥華子聴いて寝ることにします。

おやすみなさーい。

 

 

授乳にまつわるあれこれ

 

 

産後3日目。

入院生活も残り3日となり、退院後のスケジュールがどんどんと入ってきました。

 

気持ちは焦るものの、まだまだ入院中。

初産の時に比べれば、ちょびっと裂けたものの会陰切開もしてないし、一回とはいえそれなりに経験値になっていたのかいきんだことによる筋肉痛もない。

経産婦は後陣痛がきついと聞いていたものの、幸運にもそこまででもない。

体的には初産の時よりもだいぶ回復が早い気がします。

体は元気、でも動けない、予定は入ってくる。

心がちょっぴりざわざわします。

 

というのも、日々やることがない。

息子のお世話と体の状態チェック、ちょっとした病院からの指導以外は何をするでもない1日。なんというか、精神的安息がない感じ?

口唇口蓋裂があるとはいえ、上の娘を産んでからまだ2年経っていないので、まだまだお世話の記憶は新しく特に手間取ることもない。

よく飲みよく食べよく眠る息子の生きる力に助けられて、のーんびりさせてもらっています。

 

退院したらギリ2学年差とはいえ年子育児が待っているので、今、贅沢に時間を使ってゆーっくりするべきなのでしょうが…

スマホゲームか小説を読むくらいしか娯楽もないし、息子の授乳があるので惰眠を貪るわけにも…

ままなりませんが、体だけは元気です。

 

 

さて、そんな息子ですが、口唇口蓋裂児ならではのお世話の大変さがすこーしだけでてきました。

それが授乳。

 

現在1歳半の娘が新生児の時は、基本は直で母乳。母乳が安定して出るようになるまではミルクを足す、というやり方でした。

母乳がどのくらい出てるのか、どのくらい飲めてるのかは目で分からないので、毎日の体重測定に一喜一憂したことが思い出されます。

 

息子の場合は、左側に裂があるのでなかなか直接母乳を吸うと言うのは難しいようで。

胸を口に近づければ、乳首を探すような動きをして、口に含んであむあむするものの、ちゅうちゅう吸うには圧がかけられないよう。

お母さんの乳首の周りから出る脂が、お母さんを認識する匂い?味?のようで、仮に上手に飲めなくてもコミュニケーションとしてお乳を吸わせています。

 

そして、やっぱり人間の体ってすごいです。

息子に吸わせるようになって一日、寝ていても起きるほど痛いくらいに胸が張り、あっという間に母乳がでるように。

このスイッチ入ると体の機能が変わるのって本当に人体の神秘だなぁと思います。

 

 

閑話休題

 

息子への授乳の手順は、まず直接胸から吸わせてみて、ある程度時間が経ったら搾乳しておいた母乳を口唇口蓋裂児用の哺乳瓶であげ、足りない分はミルクを足す、といったものです。

 

娘の時は眠りかぶりながらも胸をはだけてお乳を与えて、飲み終わったらそのまま眠れましたが、今回はそうもいかない。

 

 

まず、事前に痛みのない無理のない範囲で搾乳し、冷蔵庫に保管しておく。搾乳機を洗浄、消毒。

 

授乳の時間になったら、保管しておいた母乳を湯煎であたためつつ、胸からお乳を吸わせる(10分)

あたたまった母乳を口唇口蓋裂用の哺乳瓶に移し、飲ませる(20分)

大体、母乳量が足りないのでミルクを足して飲ませる(10分)

裂から空気を飲みやすいので、吐き戻し防止のために合間合間で小まめにげっぷをさせるのは必須。

全部飲み終わったら、哺乳瓶、母乳を保管していた容器を洗浄、消毒(5分)

そして、次の授乳に備えて搾乳した後、搾乳機の洗浄、消毒(20分)

 

ざっくり1時間…!!

息子はあまりお腹がすいたー!!と泣かないタイプのようですが、推奨されている3時間ごとの頻回授乳のためにこれをやっていると、気が…遠く…

 

口唇口蓋裂ベイビー特有のというよりは、お乳の出が悪くて授乳がなかなかうまくいかない場合や、乳首トラブルで直接母乳をあげられない場合も同じ工程を経ているのだとは思いますが…

 

娘の時にどれだけ楽をさせてもらっていたのかひしひしと感じます…

お乳、ミルクをあげる時はしあわせタイムなのですが、そのための準備や後片付けがなかなかに面倒。

よく眠る子なので、寝かしてもらえてはいますが…退院してから大丈夫かなぁとやや不安です。

 


でも、大変なくらいの方が、その他の煩わしい考え事、夫のこととか夫のこととか夫のこととかを考えないからいいのかとも思ったりなんかして…

 

 

物事は一長一短、とりあえずは目の前の可愛い息子を愛でながらもう少し眠ろうと思います。

おやすみなさい。