徒然備忘録

30歳な私の子育て記録と日々のつぶやき

母性は学習によって育つ…らしい

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(家族で気の早いお花見に🌸早咲きですでに葉も目立っていたけど、きれいでした)

 

我が家的娘の可愛い瞬間ベスト3〜!!

3位!寝起きににこっと笑う時!

2位!自分の手をまじまじと見つめている時!

1位!授乳してる時にこちらの目をじーっと見て、声をかけると笑う時!!

 

授乳中に出ていると言われる幸せホルモンのせいなのか、かわいいー!!という気持ちが湧き上がってくるのが、この1位です。おめでとう!ありがとう!

 

こんな私だが、産む前は娘を可愛いと思えるのか不安だった。まじで。可愛いと思えるのか、というか、猫の可愛さを超えてくるのかという不安。

末っ子だし、身近に小さい子もいない、仕事柄子どもとは接するけど、赤ちゃんと接する機会は全くと言っていいほどない。写真や動画で見る赤ちゃんはそりゃあ可愛いけど、うん、子猫と比べたら(なぜ比べたのかは分からない)子猫よね…という感覚。

別に子猫より可愛いければ何ってわけではないんだけど、親が子を思う特別な感情があるっていうのは知識として知っていたから、自分の中にそんな感情がわくんだろうかって不安だった

 

そして、産んでから早3ヶ月。わいたわいた。どっかんわいた。可愛い愛おしい守りたいこの笑顔。世間で起こる怖いニュースに震えるし、どうやったら身を守れるか本当に考えるようになった。子猫より上とか下とかではなく、うん!別物!かわいいのよとにかく。

 

とはいえ、産んだ瞬間はそんなでもなかった。産んだ瞬間にどどどー!と溢れてくるもんなのかと予想してたけど、あの時はとにかく「お、お、終わったー!!!!」っていう達成感と、赤ちゃんの小ささ、私の中に!?これが!?という驚きで、それどころじゃなかった。

そこから1ヶ月くらいは死なないように、傷つかないように守らなきゃっていう緊張感の中、毎日毎日おむつ替えて授乳して寝かしつけてお風呂入れて…。あちこち痛いし、眠いし、里帰り実家いづらいし。

でも、だんだんと授乳の時に感じる幸せ感が増していって、3ヶ月経ったいまでは立派な親バカ。

(ちなみに夫は2ヶ月たったくらいから、「かわいい…え!?うちの子ってかわいい!!」と開眼。)

 

「本当に可愛がれるのだろうか」「母性がなかった場合、義務感だけで育てられるだろうか」って不安になっていた私に教えてあげたい。世の中いろんな人いるだろうけど、私は母性爆発タイプだったよ!

ちなみに母性って言ってもいろんな考え方、捉え方があると思うけど、私としては自分の子どもを大切に思う気持ちというアバウトでふわっとしたもの。だから、父親でも母性があるのでは?とすら思うくらい。

 

でも、世の中には本当に色々な人がいる。生育環境や、子どもができた相手との関係性、妊娠から出産の間の精神状態、子どもが生まれてすぐに引き離された場合など、色々な要因で母性がわかない人もいる。そんなもんよ、って割り切れる人もいれば、割り切れなくて悩んでいる人もいる。割り切るどころか悩みもせず、子供を大切にしない人も。それをネットや漫画で見ていたから、私もそのタイプではないかって心配してたんだよなあ。

その心配が塗り替えられた身として言えることは、母性は育つものだってこと。産んだら出てくるっていうか、次第に離れられなくなる感じ。実際、母性は学習によって育つという研究があるらしい。

 

そのひとつ、私が目にしたのは京都の事例。京都の動物園のヒロミというゴリラは最初の子供を踏み潰して殺してしまったらしい。そこで、次の妊娠時に動物園のスタッフがカナダの動物園で撮影したゴリラのお産の映画を一生懸命見せたところ、次の子供はしっかりと、抱いて育てたんだそうな。(京太郎という名前になったんだそう)

サルも、群れの中で自分の母親や他のメスザルの子育て風景を見て、子育ての方法を学習していくんだそう。

だから、今の核家族化、少子化が進んだ社会でなかなか小さい子を見たり触れ合ったりする機会のない私のような人が母性を持つことがピンとこないのは、学習機会が少なかったからと言ってもいいのかもしれない。

 

ただ、母性がないということと子を大切に扱わないことは決してイコールで繋いではいけないと思う。

再びサルの話になるが、周りの環境に恵まれたサルの群れでは群れの頭数が一気に増えてくると、いちばんいたいけな子供が犠牲になることがあるらしい。人間で言う口減らしの状態なんだろう。これは自分達の種族が限りある食べ物の中で生きながらえていくためにすることで、母性を上回る本能で行われていることだそうだ。

でも、人はどうだろう。種族のことを考えて起こっている虐待なんてあるだろうか。自分の、個の都合で起こる悲しい事件ばかり。これは母性が育たなかったからで片付けていい問題ではないと思う。

私も産むまで相当悩んでいた。母性がもてなかったらどうしよう、よもや虐待なんてしないだろうけど、もし…もし…と産む前の日まで思っていた。赤ちゃんポストの場所やシステムも利用するつもりなかったけど、調べるだけ調べた。

人間はサルでもゴリラでもない。自然界の厳しさなんてものを人間の子供に当てはめるべきではない。子どもを大切に思えなくて害するくらいなら、周囲の人や福祉の手を借りてほしいと、あの頃の私も今の私も思う。

 

母性を育むシステムの構築と、もしもの時の社会福祉制度の充実。それに、母性がないことが原因ではない虐待や子供の貧困問題への対応。言うだけただだから盛りだくさん言ったけど、頭が良くて良くて仕方のない人たちに、ぜひそこんところよろしくしたい。

 

なお、今の私の目下の不安は娘好きすぎてモンペになりやしないか、育児ノイローゼになりやしないかである。そこんとこは未来の私、よろしく。